突然ですが・・・『評価』という言葉は聞いたことありますか?
愛犬の健康を管理する上でとても大切な、その子がいまどんな状態にあるのかを把握する事を「評価する」といいます。
そしてその評価の方法はたくさんありますが、その中の1つをご紹介させて頂きます。
では、筋肉の測り方ってご存知ですか?
・筋肉が増えた!
・筋肉がついた!
ってどう判断するでしょうか?
人間も同じですが、ワンちゃんももちろん筋肉がつけば身体が大きくなり体重も増えます。
しかし、単に体重を測っても
脂肪が増えたのか筋肉が増えたのか分かりません。
もしかしたら、ただ太っただけかも…
では、どうすれば良いのか?
もちろん触れば筋肉が増えたのは分かりますが主観的な事。
「ちょっと太くなったかな…?」
「ちょっと細くなったかな…?」
残念ながら、これでは正確な判断は出来ません。
特に愛犬の筋肉の量に関してはなおさら!
病院でたまに触る程度であれば主観的でも違いは分かります。
しかし、お家で毎日触れ合っている愛犬だと筋肉がついて来ても中々違いが分かりません。
反対に太って来ても気付きにくいのが困ったところですが…
そこで、役に立つのが『周囲長』です。
人の病院でも動物病院でも
より正確に筋肉の量を把握する為に、この周囲長を測定します!
周囲長とは、簡単にご説明すると
組織の周囲の長さの事です。
・・・?
ぱっとイメージがつきやすいのはお腹の周囲長です!
ウェスト周りの事ですね!
人でもよくメジャーでこのウェストを測る事はあると思いますが動物でも同じようにウェストの周囲長も測ります。
そして、ウェストを測るのと同じように
腕や足の太さもメジャーで測るのです。
このような感じですね!
もちろん体重での評価もしますが、
それに加えて、この周囲長を測る事で
どれだけ筋肉がついたか?(足が太くなったか?)を計測します。
ここで1つ!
気をつけないといけないポイントが!!
動物と人との違い。
それは毛があるという事です。
毛があると何が問題なのか?
一度、愛犬の身体軽くメジャーを巻いて長さを測ってみて下さい。
その数字を覚えておいて
もう一度測り直してみて下さい。
誤差が出ませんか?
毛があるとメジャーを巻く時の力加減で、周囲長が大きく変わるのです。
連続で測定しても少しは出てしまう誤差。
別の日に測ると、その日の人間のコンディションによって全然違う測定値になります。
測定する人が代わるとなおさらです。
この『周囲長を測る時の強さ』、
毛のない人間の測定でも多少差は出てしまうんです。
一時期、オリンピックでも問題になってましたね…。
それが毛のある動物だとさらに大きく誤差が出ます。
人より足の細い動物で
人より大きく誤差が出てしまう。
だから上手く筋量の測定が出来ない…
ではどうするのか?
それを防ぐ為の道具を使います。
このメジャーの先についているのは
『グリッター』という道具です。
これは小さなバネ計りのようになっており
このグリッターをメジャーの先に付けて使用する事で
メジャーを巻く時の強さ(張力)を一定に保って計測する事が可能になります。
そうする事で、
・誰が計測しても
・いつ計測しても
同じ強さ(張力)で測定する事が出来るので
誤差を極力減らす事が出来ます。
こういった道具を使い、リハビリでは
その子の正確な状態を把握しながらプログラムを行います。
その子の状態を評価すること。
これはリハビリをしていく上でとても大切な項目です。
いや、愛犬と日常生活を送る上でもとても大切な項目です。
評価が上手く出来なければ
愛犬が今、
良い状態なのか?悪い状態なのか?
も分かりません。
そして何かを行ったとしても
その効果がちゃんと出ているかも判断できません。
ぜひ、この機会に
「評価する事は大切」
という事を覚えておいて下さいね。
ちなみにこのグリッターは
当協会オンラインショップでも販売しておりますので
愛犬の筋肉量を定期的に測ってみよう!という方はチャレンジしてみて下さい。
また、愛犬の身体を評価する方法はまだまだたくさんあります。
筋力の強化はもちろん、評価の方法に興味のある方は
ぜひ当協会のセミナーにも参加してみて下さい。
筋量の測定はもちろん、愛犬の身体をチェックする様々な評価の方法をお伝えさせて頂きます。